脳と五感
人は外界の出来事を察知するため、五感、即ち、視覚、聴覚、触覚、味覚および嗅覚を駆使します(
ただし、厳密に言えば、五感だけではなく、痛覚、温度覚など少なくとも9種類の感覚があります)。
このような五感は、単に外界を見たり、聞いたりする、というだけではなく、
脳の高次機能を駆使することにより、人の顔や表情を見分けたり、にぎやかなパーティー会場で目の前の人の話を認識したりします。
この脳の脳の高次機能は個人差が大きい上に、感情によって誤動作(錯覚)を起こしてしまうこともあります。
例えば、夜の暗闇を怖がりながら歩いている場合には、何でもない物影が人影に見えたり、枯れ葉が揺れる音から人の気配を感じてしまったりします。
また、あなたの友人が不愉快な目にあった後、気持ちの切り替えをしないままあなたと接したらどうでしょう。
あなたが不安症を抱える方でしたら、自分に対して怒っているように感じ、不安症を悪化させてしまうかも知れません。
『心の病』を克服するためには、この五感に対する正しい認識も役立つことでしょう。
脳と五感の目次
高度な顔認証システムを持つ紡錘状顔領域ですが、育った環境や置かれている環境、あるいはその時々の感情により、簡単に錯覚を起こすことを認識してください。
人は、にぎやかな場所でも特定の人の言葉に集中して聞き分けることができる能力を持っています。 この能力は『カクテルパーティー効果』と呼ばれ、コンピュータには真似できない脳の高次機能が実現します。また、日本人の殆どの方が、英語のリスニングで苦労しますが、これも脳の高次機能の特性が関係しています。
嗅覚も味覚も化学物質が受容体に作用して感じることができる。異なるのは受容体がある場所です。
最終更新日:2011年3月12日