恐怖症とは
恐怖症(Phobia)とは、ある特定の対象(空間・人・動物など)に対して、極度の不安や恐怖を抱くことにより発症する精神疾患の総称です。
代表的な恐怖症には以下のものがあります。
- 空間恐怖症(Kenophobia) ・・・
何かあった時に避難できない特定な場所、あるいは落下や事故など何かが起こりうる可能性がある特定な場所、に居ることによる不安に関連して発症する精神疾患です。
人が多くいる空間や、町中の雑踏などに居る時に発症する広場恐怖症(Agoraphobia)、電車や飛行機などの乗物に居る時に発症する乗物恐怖症(Amaxophobia)、
安全な高所に居る時に発症する高所恐怖症(Acrophobia)、安全な閉鎖空間に居る時に発症する閉所恐怖症(Claustrophobia)などがあります。
- 社会恐怖症(Social phobia) ・・・ アメリカ精神医学会では社会不安障害(Social anxiety Disorder: SAD)と呼ばれます。
人前でのスピーチやプレゼンなど、人前で批判されたり、戒められることに対する不安に関連していると考えられています。
震え・吐き気・めまい・赤面・発汗などの症状が出るため、人前での活動を避けるようになり、『引きこもり』など、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
- 対人恐怖症(Anthropophobia) ・・・
人の視線を恐れる視線恐怖、「人前で赤面するのではないか」という赤面恐怖(erythrophobia)など、恐怖を抱く対象により様々な種類の恐怖症があります。
重症の対人恐怖症になると、他人に対して妄想を抱く場合もあります。
対人恐怖症のでは、あまり親しくない人や、全く知らない他人に対して恐怖を抱き、親しい友人には恐怖を抱かない。
人と対立する不安や、人の目に映る自分の像に対する不安に関連していると考えられています。
最終更新日:2011年3月10日