思考の管理方法 - 集中
認知行動療法(CBT)では、誤った思考の修正を手助けをするためのテクニックの提供に主眼を置いてきました。
しかしモダンCBTでは、『我々の注意を如何にコントロールするか』という、今までとは異なる人間の心理分野に取り組んでいますので、
このモダンCBTのテクニックをご紹介しましょう。
精神疾患を抱える方は、社会の中のある環境下で、注意力が自分自身へ偏っていしまうため、仕事や自分がいる状況に集中できず、様々な状況にうまく対応することができなくなってしまいます。
即ち、あまりにも自分に注目するあまり、外界に注意が向かず、外界の出来事の面白さ・興味深さ、あるいは人との会話の楽しさを見落としてしまっているのです。
しかし、本来、人間の脳は非常に優れており、
カクテルパーティー効果に代表されるように、
必要な情報に集中したり、あるいは不要な情報を遮断するというすばらしい機能を備えています。
このような人間が持つ本来のすばらしい機能を鍛えることができれば、外界の様々な変化に興味が湧き、人生の意味も変わってくるのではないでしょうか。
また、物事をあるがままに観る瞑想(Mindfulness Meditation:ここでは『あるがまま瞑想』と呼ぶことにします)についてもご紹介します。
これは、ゴーダマ・ブッダの教えである
ヴィパッサナー瞑想に基づいています。
外界や自分自身を今あるがまに観ることにより、心の浄化を図り、心に浮かぶ誤った思考や妄想を寛大に処理し、心の苦悩を和らげようとする手法です。
思考の管理方法 - 集中の目次
あなたの思考を上手に管理するための手法として、
タスク集中トレーニング(Task Concentration Training)およびあるがまま瞑想(Mindfulness Meditation)についてご紹介します。
トレーニング、あるいは瞑想を日々の習慣として繰り返すことにより、あなたは自分の思考を上手に管理できるようになりますので、
あなたの不安や怒りといった感情は穏やかになり、より人生の楽しさを実感できるようになるでしょう。
タスク集中トレーニング(Task Concentration Training)により、あなたが置かれた状況下で、あなたの感覚、思考、あるいは心的イメージを含め、あなた自身から注意をそらし、あなたが行っているタスクや環境・人々に注意を向けるテクニックを養います。
あるがまま瞑想(Mindfulness Meditation)は、 ゴーダマ・ブッダの教えであるヴィパッサナー瞑想がベースになっています。 外界や自分自身を今あるがまに観たり感じたりすることにより、心の浄化を図り、心に浮かぶ誤った思考や妄想で苦悩している方の不安や恐怖を穏やかにするという手法です。
最終更新日:2011年4月6日