L-カルニチンとは
筋肉細胞内のミトコンドリアでは、糖や脂肪を燃焼してエネルギーを生成しますが、
L-カルニチン(L-Carnitine)は、脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬する役割、即ち脂質代謝の機能を担っているアミノ酸の一種です。
L-カルニチンは、肝臓および腎臓で必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されますが、
この時、ビタミンC、鉄、ビタミンB6、ナイアシン(ビタミンB3)が、酵素(Enzyme)を助ける補因子(Cofactor)として機能します。
カルニチンには、医薬品として使用されるレボカルニチンやDL-カルニチンもありますが、
脂質代謝に関連しているのは L-カルニチンのみであり、 L-カルニチンは医薬品には該当しません。
L-カルニチンは、体内に約 20 g 程度存在し、1日当たり 10~20 mg が新たに合成されます。
成長期や妊娠中には、L-カルニチンの必要量はが通常時よりも多くなりますので、食事やサプリメントから摂取するのが望ましいと言われています。
L-カルニチン効果
前述の通り、L-カルニチン効果は脂質代謝には不可欠な物質ですので、生活習慣病などの予防効果が期待されています。
以下、L-カルニチン効果を詳しく見てみましょう。
L-カルニチン効果その 1 - 脂肪代謝促進によるダイエット効果
前述の通り、L-カルニチンは、脂質代謝の機能を担っているアミノ酸ですので、
L-カルニチン効果として第一に挙げられるのは脂質代謝によるダイエット効果でしょう。
運動を伴わない人が、経口摂取したL-カルニチンにより脂肪燃焼が促進されることが証明されていますので、
L-カルニチンを配合したサプリメントはダイエットサプリメントとして人気があります。
L-カルニチン効果その 2 - 疲労回復・筋肉痛の緩和効果
J. S. Volek らによれば、一日当たり2g のL-カルニチンを3週間継続投与した結果、
スクワット後の筋肉組織のダメージが少なく、筋肉痛も緩和されることが明らかにされました。
その後、一日当たり1g のL-カルニチンでも実験が行われ、
一日当たり2g のL-カルニチンの投与と同様の効果が得られました.
さらに、彼らは、40~65歳の中年の男女に、一日当たり2g のL-カルニチンを投与し、
中年の男女に対しても、代謝ストレスマーカー、筋肉の破壊、筋肉痛を緩和し、疲労回復に効果があることを検証しました
(
ダイエット関連[4])。
また、L-カルニチンには、乳酸の蓄積を減少させ、グリコーゲンの消費を節約(glycogen sparing)し、結果として疲労を遅延させる効果もあります。
持久力が必要な長距離走などでは、L-カルニチン効果より、前半に筋肉中の脂肪が燃焼し、グリコーゲンの消費を節約しますので、
後半に疲労が蓄積せず、パワーを発揮することが可能になります。
L-カルニチン効果その3 ・・・ 心臓機能の改善効果
L-カルニチンは、以前から動物実験により、血管の拡張作用があることが確認されていました。
J. S. Volek らは、一日当たり2g のL-カルニチンを健常者に投与し、L-カルニチンの血管の拡張作用を確認しました。
血管の機能不全は、心臓病の初期の症状ですので、L-カルニチン効果は、心臓病のリスクを低減してくれます
(
ダイエット関連[4])。
L-カルニチンは年齢と共に減少する
前出の J. S. Volek によれば、運動誘発性筋損傷や筋肉痛を緩和し、抗酸化作用や血管障害を予防するためには、一日当たり1~2g
の摂取が望ましいとされています。
しかし、スポーツ選手以外の中高年の方であれば、200 mg ~ 500 mg の継続的な摂取で十分とも言われています。
L-カルニチンは、牛肉(100 g 当たり 118 mg)、豚肉(同 27 mg)、鶏肉(同 8 mg)、岩ガキ(同 24 mg)などに多く含まれていますが、
食品から必要量を摂取するのは難しいようです。
また、体内でも1日当たり 10~20 mg 合成されますが、加齢とともに生成量は減少します。
『若い頃は食べても太らなかったのに・・・』という方は、年齢と共に、L-カルニチンが減少することで、
脂質代謝量が減少し、その結果、若い頃と同じような食事をしていては、太ってしまうのです。
メタボリックシンドロームおよびその予備軍の方は、L-カルニチンサプリメントを積極的に摂取するようにしましょう。
L-カルニチンの副作用
L-カルニチンは、一日当たり1~2g以下の摂取であれば、人体にとって問題となる副作用はありません。
ただ、体質によっては、過剰に摂取すると下痢などの症状が起こる可能性がありますので、
異常を感じた場合には、使用量を減らすか、あるいは服用を中止し、医師に相談するのが良いでしょう。
L-カルニチンサプリメント - ダイエットサポート3大成分を配合したサプリメント
L-カルニチンは、脂肪燃焼を促進してくれますので、L-カルニチンを配合したサプリメントはダイエットサプリメントとして人気があります。
また、L-カルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸はダイエットサポート3大成分と言われています。
ここでは、ダイエットサポート3大成分を配合した
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ダイエットサポート3大成分である、L-カルニチン、コエンザイムQ10、α-リポ酸を最適な量だけ配合していますので、
相乗効果により各成分のパワーがより発揮されます。
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脂肪の摂りすぎが気になる方や年齢を重ねても元気に過ごしたい方に最適です。
体内のL-カルニチン量が減少すると、脂肪の代謝は効率が悪くなります。
特に羊肉や牛肉に多く含まれていますが、食事から摂ろうとすると、脂肪などの摂りすぎにつながります。
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最終更新日:2017年8月4日