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自然脱毛と異常脱毛

栄養不足・栄養の偏り・毛穴のつまり・ストレスは薄毛の原因
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自然脱毛と異常脱毛 - 薄毛のメカニズム

   我々の髪の毛は、10万本~14万本程度あります。 そして、髪の毛のヘアサイクルに示したとおり、 髪の毛は、1本1本が独立したヘアサイクルにより毎日脱毛と発毛を繰り返していますので、毎日50~100本程度の抜け毛は自然に発生することを述べました。 このような抜け毛を自然脱毛と呼び、健康な方なら誰にでも発生する生理現象です。 特に、季節の変わり目である春と秋には、交感神経と副交感神経のバランスが変化する時期であるため、 自然脱毛が多く発生する時期ですので、この時期の抜け毛はあまり気にする必要はありません。
しかし、この時期を過ぎても抜け毛が多いと感じたら要注意です。 栄養不足や栄養の偏り、毛穴のつまり、あるいはストレスなどの影響で頭部の血行が悪くなると、 男性で約3年~5年、女性で約4年~6年続くと言われる髪の毛の成長期の途中で毛根が浅くなり、髪の毛も細くなり、 成長期を全うすることなく脱毛してしまいます。 その結果、抜け毛が増え、発毛が減り、徐々に薄毛になって行きます。 これを異常脱毛と呼びます。

異常脱毛 - 薄毛の原因と対策

異常脱毛の症状と原因
   異常脱毛の状態は、図に示すとおり、髪の毛が細くなり、毛包を取り巻いている毛細血管や、 毛乳頭に栄養を供給している毛細血管が細く、本数も少なくなり、毛包や毛乳頭がヘアサイクルを行うために必要な栄養素 を十分供給できなくなっています。 このような状態になると、毎日の抜け毛は100本を超えますが、発毛に必要な栄養が不足していますので、発毛は抑制されたままです。 この状態を放置すれば、抜け毛は加速し、どんどん薄毛になって行きます。
薄毛に陥る原因としては、頭皮あるいは毛穴の状態が原因となるものと、体全体の血行不良が原因となるものがあります。 以下、個別に見て行きましょう。

頭皮あるいは毛穴の状態に起因する薄毛と対策 - 不潔とDHT(デヒドロテストステロン)

   1本1本の毛穴の中には皮脂腺があり、皮脂腺から分泌される皮脂により頭皮や毛髪を潤して保護しています。 しかし、頭皮を不潔にしておくと、汗腺から出る汗、整髪料、埃、あるいは50種類とも言われる皮膚常在菌の排出物により毛穴の入り口に角栓が形成され 毛穴が閉塞してしまうことがあります。
このため、皮脂腺から出る皮脂は毛穴の外に出にくくなり、出口を失った皮脂が毛穴の中に滞留していまい、皮脂が酸化した脂栓となってしまいます。 このような状態を放置すると、髪の毛は本来の太さとハリのある丈夫な髪の毛に生長することができなくなります。 そればかりか、毛根の働きをが退化してしまい、毛根の固着力が低下し、抜け毛が発生しやすい状態になります。 そして、髪の毛の成長期を全うすることなく抜け毛となってしまいます。 毛乳頭の働きをが退化しますので、毛乳頭や毛包が必要とする血液の量も少なくなり、その結果、毛細血管の数も血流も少なくなり、薄毛が進行します。
   それほど不潔にしていた訳ではないので、毛穴が詰まってしまうこともあります。 毛母細胞内のリラクターゼ(還元酵素)が男性ホルモン(テストステロン)と結合すると強力な脱毛ホルモン DHT(デヒドロテストステロン)が生成されます。 DHT(デヒドロテストステロン)は、皮脂腺を刺激する働きがあり、過剰に分泌された皮脂が脂栓となり毛穴を塞いで抜け毛を促進します。 健康な方に比較して、リラクターゼが多くDHT(デヒドロテストステロン)が多く生成された方の皮脂腺は肥大し、数も増えています。 毛母細胞内のリラクターゼの量は、遺伝的に多い方は、抜け毛が促進されやすい傾向にあります。 しかし、リラクターゼの量は、栄養の偏りやストレスによっても変化しますので、自助努力により遺伝的要素の影響を弱くすることも可能です。

血行不良に起因する薄毛と対策

   血行不良になる原因は、以下の通り多数あります。 このため、『私は遺伝的に薄毛になる』などと思い込まず、 以下のような血行不良になる原因の抑制に努めれば、抜け毛を抑制し、育毛を促進することが可能です。

栄養バランスの偏りによる抜け毛の増加と対策

   サプリメントは必要なの?に記述したとおり、 ほとんど全ての方は、分子整合栄養医学が推奨するビタミン、ミネラルの量に達していませんので、血流も含めた何らかの障害にかかっても不思議ではありません。 特に近年、日米共に不飽和脂肪酸(揚げた食物やファーストフードに多く含有)の消費量が増えています。 ビタミンEの効果に記述したとおり、 不飽和脂肪酸は、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの病気を引き起こす原因となりますが、十分なビタミンE を摂取すれば、この危険性が低減されます。 その他、ビタミンE には塞栓症(Embolism:血管の閉塞)を予防し、側副循環(collateral circulation:普段あまり流れていない動脈や静脈の血流)を促進 する効果がありますので、抜け毛対策にも効果があります。 ただし、食品からのみでは十分なビタミンE を摂取することができませんので、サプリメントをお勧めします。。

過食(太りすぎ)による抜け毛の増加と対策

   過食は体内のコレステロールを増加させ、高血糖にもなります。 特に問題となるのが 悪玉コレステロール(LDL:Low-Density Cholesterol)と中性脂肪(Triglycerides)です。 悪玉コレステロールは、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血液中に放置し、動脈硬化を引き起こす原因を作ります。 ナイアシン(ビタミンB3)の効果に記述したとおり、 ナイアシンには、血液中の全てのコレステロールレベルを適度なレベルに調整してくれるという、すばらしい機能があります。 高すぎても、低すぎても問題になるコレステロールレベルですが、これをナイアシンがちょうど良い状態に維持してくれます。 また、ナイアシンは血液循環を促進し、冷え性などを改善する作用などもありますので、抜け毛対策には必要な栄養素と言えるでしょう。

ストレスによる抜け毛の増加と対策

   ストレスが強くなると、赤血球が増加して『ストレス赤血球増加症』になるとこともあります。 赤血球が増加すと、血液の流動性が失われ、ドロドロの状態になります。 また、ストレスホルモンは血管を収縮させるため、高血圧の原因にもなります。 このため、ストレスにより血行不良が促進され、抜け毛も促進します。 ストレスを低減する方法は、ストレスが脳に及ぼす影響を参考にして下さい。

運動不足による抜け毛の増加と対策

   運動は、血の循環を良くし、老廃物を燃焼してくれます。 老廃物は、血液をドロドロの状態にしますので、血行不良の原因にもなり、抜け毛を促進します。 また、運動はストレスの発散にも効果的ですので、1日30分程度の運動を続けましょう。

タバコの喫煙による抜け毛の増加と対策

   たばこに含まれるニコチンが体内に吸収されると、アドレナリンの量が増えて血小板が凝集しやすくなり、血液はドロドロの状態になり、 血行不良を引き起こします。 喫煙は百害あって一利なしといわれるように、癌、動脈硬化、呼吸器系疾患、歯周病、肌荒れ、抜け毛の促進など、 様々な健康被害を被りますので、禁煙することを強くお勧めします。
最終更新日:2017年8月10日

  

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