各栄養素の効果
分子整合栄養医学では、様々なビタミンやミネラルの大量療法が、様々な病気の治療に利用され、成果をあげてきました。
この事実を逆説的に言えば、ビタミンやミネラルを、毎日適切な量だけ摂取すれば、様々な病気が予防できるということです。
サプリメントは必要か?
で述べたとおり、一旦、ある栄養素の欠乏症に陥ると、欠乏した栄養素への依存症が強調されるようになりますので、
治療には相当量の栄養素が必要になり、専門機関での治療が必要です。
しかし、栄養素の欠乏による様々な病気を予防するのであれば、サプリメントを服用することで、誰でも比較的簡単かつ安価に実施できます。
ただ、注意していただきたいのは、サプリメントの中には、保存期間を延ばすため保存料を入れたり、その他の目的で、様々な添加物を入れたものがあります。
保存料や香料は、殆どの方に対して影響は小さいですが、アレルギーを持った方には大きな悪影響を及ぼすことがあります。
また、短期的に問題がなくても、長期的な悪影響は不明ですので、余分な添加物が入っていないものを選びましょう。
各栄養素の効果の目次
ここでは、様々なビタミンやミネラルについて、その特徴や、予防効果のある病気について解説します。
1. ナイアシン(ビタミンB3)の効果 - ナイアシンにはDNAを修復したり性ホルモンを製造するという重要な機能がある
ナイアシンおよびナイアシンアミドは共に、DNA や RNA を構成しているヌクレオチド(Nucleotid)の構成要素です。 このため、ナイアシンおよびナイアシンアミドは、体内でDNAを修復したり、性ホルモンを製造するという重要な機能を担っています。また、ナイアシンは血液中のコレステロールレベルを適度なレベルに調整してくれます。
2. ビタミンCの効果 - ビタミンC (アスコルビン酸)は生命の維持には不可欠な栄養素
ビタミンC は、副腎においてノル・アドレナリンやアドレナリンあるいはステロイドホルモンの製造を助けます。また、組織や血液中のヒスタミンを破壊したり、コレステロールを溶かしたり、動脈の中のカルシウムプラークからカルシウムを引っ張り出したり、体の中の有害な鉛、水銀あるいはカドミウムなどの重金属を解毒したり、という重要な効果があります。
3. ビタミンEの効果 - ビタミンE は抗酸化剤として様々な病気を予防
ビタミンE は脂溶性の抗酸化剤であり、内分泌線、筋肉、および末梢血管系の発育および機能維持には不可欠です。不飽和脂肪酸の抗酸化剤としても機能し、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの病気から体を守ってくれます。分子整合栄養医学の最適健康必要量は 200 IU(134 mg)であり、日米共に政府機関の推奨量よりかなり多い値が設定されています。
4. ビタミンAの効果 - ビタミンA は、健康な粘膜を作り、免疫機能を強化し、癌を予防する
ビタミンA は、健康な粘膜を作り、免疫機能を強化し、各種の癌を予防するためには欠かせない栄養素であることが知られています。またビタミンA は、皮膚、呼吸器系膜、 消化管、あるいは尿生殖器管の健康にも欠かせません。さらに、目の網膜で明暗や色を感じる視細胞でも重要な働きをします。
最終更新日:2011年6月21日