超美肌を作るテクニック - 美肌の『うなはたけ』
一般的に、『うなはたけ』を満たした肌がきれいな肌、即ち美肌と呼ばれます。
ここで、『うなはたけ』とは以下の頭文字を取ったものです。
- う ・・・
潤い。
- な ・・・
滑らかさ。
- は ・・・
ハリ。
- た(だ) ・・・
弾力。
- け ・・・
血色。
本ページでは、きれいな肌の条件『うなはたけ』ときれいな肌を作る方法についてもう少し深く掘り下げて考えてみましょう。
年齢と共に下降するきれいな肌の『うなはたけ』
どうしても年齢と共に『うなはたけ』の満足度は落ちてきますが、それでも、努力しだいで老化を抑制し『うなはたけ』を満たすことはできます。
50歳代でも20歳~30歳代の美肌を維持している方は最近増えてきたように思いますが、
それは、肌に関する正しい知識を持ち、毎日、正しいお手入れを実践しているからなのです。
実年齢よりも少しでも肌年齢が若くなり、『うなはたけ』を満たすよう正しい知識を身に付けましょう。
きれいな肌の『う』 ・・・ 潤い
潤いとはお肌の水分のことです。
肌が水分そ失ってしまうと、カサカサなお肌になってしまいます。
それでは、美肌はどうして水分を保持できるのでしょうか!?
皮膚の構造と機能に示した通り、
肌の最も外側の層である角質層で、ケラトヒアリン顆粒に含まれるタンパク質が分解され NMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)に変わり、
NMF が保湿してくれるためです。
したがって、
肌のターンオーバーが活発であれば、
NMF が正常に生成され、肌に潤いを与えてくれます。
年齢と共に肌のターンオーバー速度は遅くなりますので、これを活発化する努力は必要ですが、
保湿効果のある美肌水を併用するのが良いでしょう。
ほとんどの美肌水には、皆さんご存知の美肌保湿成分ヒアルロン酸が含まれて入ます。
ヒアルロン酸はそ自分自身の 6,000倍もの水分を閉じ込めてジェル化する能力がありますので、美肌の強い味方です。
きれいな肌の『な』 ・・・ 滑らかさ
滑らかさとは、
皮膚の構造と機能に示した『キメ』と関連しています。
即ち、滑らかな肌とはキメの細かい肌のことで、皮溝と皮丘が細かく規則正しく並んでいて若々しく、また美しく見えます。
肌の滑らかさがなくなってくる原因としては、以下の項目が挙げられます。
- 加齢 ・・・
年齢と共に筋肉が衰え、水分が不足してくると、皮溝が深く不規則な状態となり、皮丘の弾力も失われてきます。
- オイリースキン ・・・
肌が脂っぽい人は皮脂の分泌が活発であるため、毛穴が少し大きめに開いており、キメが荒くなっています。
- 肌の摩擦 ・・・
荒っぽい洗顔時、あるいはファンデーション塗布時の擦り過ぎにより、皮溝と皮丘が不規則に乱れ、滑らかさを失います。
肌を老化させないためには、内側の筋肉を鍛え、保湿ケアおよび抗酸化ケア(活性酸素を取り除くケア)が有効でしょう。
肌が脂っぽい方は、甘いもの・辛いもの・油っぽいものの摂取をひかえ、睡眠を十分にとるように心がけましょう。
肌の摩擦については、洗顔時やファンデーション塗布時の肌の過剰な摩擦に注意して下さい。
きれいな肌の『は』 ・・・ ハリ
お肌のハリは、
皮膚の構造と機能に示した通り、
真皮の 約70% を占めるコラーゲンにより支えられています。
しかし、加齢や運動不足により代謝が悪くなるとコラーゲン生成している真皮中の線維芽細胞が弱くなります。
また、線維芽細胞は紫外線によりダメージを受けるます。
こうなると十分なコラーゲンを製造できず、既存のコラーゲンが真皮中に長期間体内に留まります。
コラーゲンは、紫外線や活性酸素により劣化し、サビついたスプリングのように、弾力を失い固くなります。
コラーゲンが固くなると、分解されにくくなりますので、ますます代謝のスピードが落ち、ますますコラーゲンが製造されなくなるという悪循環に陥ります。
このような状態に陥ると、肌の形状を支えることができなくなり、肌にハリがなくなり、シワやたるみができてしまいます。
目尻や口元などの深いシワはコラーゲンの劣化と減少が原因です。
コラーゲンはお肌にとって大切だということはよく知られていますが、
コラーゲンを食べ物として摂取しても、コラーゲンとして吸収される訳ではありません。
コラーゲンを食べ物として摂取すると、他のタンパク質と同様アミノ酸に分解されて吸収されます。
このため、『コラーゲンは食べ物として摂取してもお肌には意味がない』という訳ではなく、他のタンパク質と同程度にお肌には効果があります。
そして、コラーゲンの生成において欠かせない栄養素がビダミンC です。
ビダミンC については、
ビタミンCの効果
に詳しく述べましたが、コラーゲンの生成に深く関わっていますので、美肌を作りたい方は摂取を怠らないよう気をつけてください。
なお、どの程度のビタミンC を摂取すればよいのか知りたい方は、、
サプリメントは必要か? を参考にして下さい。
また、最近の研究によれば、
コラーゲンなどのタンパク質よりも、分子量の小さい低分子コラーゲンの方が小腸での吸収が早いので、
タンパク質からのコラーゲンが合成されるよりも速効性があるということです。
コラーゲン生成の即効性をお望みなら、低分子コラーゲンのサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
低分子コラーゲンなら、何と言っても、魚から作られた、マザーリーフ社の
低分子マリンコラーゲン
でしょう。
通常のコラーゲンの分子量 10万~30万に対して、低分子マリンコラーゲンは分子量400~550 ですので、
小腸での吸収が抜群に早く、コラーゲン生成の即効性が期待できます。
きれいな肌の『た(だ)』 ・・・ 弾力
お肌の弾力は、もちろんコラーゲンも関係していますが、
皮膚の構造と機能に示した通り、
コラーゲン線維にコイル状に巻き付いて構造物を強化し、ゴムのような弾力性を持たせているエラスチンの機能です。
エラスチンは、皮膚の真皮以外にも、靱帯・腱・血管壁など弾力性と伸縮性の必要な器官に多く存在しています。
真皮のエラスチンは、20代後半をピークにして、急激に減少し、30代半ばには、ほぼ壊滅的に減少していると言われています。
確かに、30代 半ばになると一般の方の肌の弾力性はかなり衰えていますよね。
エラスチンを増やす方法は、コラーゲンを増やす方法と全く同じです。
タンパク質とビタミンC をしっかり摂取しましょう。
もちろん、ペプチドコラーゲンのサプリメントも効果があるでしょう。
きれいな肌の『け』 ・・・ 血色
元気がない人の顔を見て、『顔色が悪くて元気がなさそう』と感じることがありますが、これは顔の血行不良が原因です。
真皮にはたくさんの毛細血管が走っており、酸素や栄養素などを各細胞へ送り出すと共に、細胞から二酸化炭素や老廃物を回収しています。
このため、血行不良になると即座に血色の変化となって表れます。
また、血行不良になると
肌のターンオーバー
速度が遅くなり、肌のくすみが目立ち、角質が厚くなり、メラニン色素が沈着して肌の透明感、ハリ、滑らかさも失われてしまいます。
このため、見た目年齢をかなり老けさせてしまいます。
肝臓が悪かったり、睡眠不足で疲労が蓄積していたり、またストレスで血管が収縮していたりと、血行不良の原因は様々です。
血行をよくする方法は、やはり栄養バランスの取れた食事、規則正しい十分な睡眠、運動や瞑想などによるストレスの低減でしょう。
ビタミンEの効果で述べた通り、
ビタミンE には、塞栓症(血管の閉塞)を予防し、側副循環(普段あまり流れていない動脈や静脈の血流)を促進する働きがありますので、
血行促進には不可欠な栄養素です。
血行が良くなれば、
肌のターンオーバーが活発になり、
NMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)の生成により肌の保湿効果が改善し、
さらに、真皮の線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成も活発になります。
このため、ビタミンE もビタミンC に劣らず美肌効果抜群の栄養素と言えるでしょう。
どの程度のビタミンE を摂取すればよいのか知りたい方は、、
サプリメントは必要か? を参考にして下さい。
最終更新日:2011年7月22日