行動実験の実施方法
行動実験(Behavioural Experiments)は、あなたが持っている問題に対し、明確な否定(unambiguous disconfirmation)が得られるよう努力して下さい。
例えば、乗物対して恐怖を感じ、めまいにより座り込んだり、何かにつかまってしまう方であれば、、
乗物に乗っても座り込んだり、何かにつかまったりしなくてもよくなるような思考方法を見出すまで反復して行います。
行動実験は、『
行動実験記録用紙』
に記録しながら、次のような6ステップで行うのが良いでしょう。
なお、これらのフォームを表示するには
Adobe Reader が必要です。
- 問題を明記する ・・・
あなたが抱える問題について、その時にあなたが大失敗を防ぐために取る安全行動(Safety Behaviours)も含めて、その特徴を記述して下さい。
そして、あなたの生活にどんなマイナスの影響を及ぼしているかも記述してください。
問題は人それぞれ異なりますので、あなたが感じるままに、あなたの言葉で記述して下さい。
- 仮説を立てる ・・・
あなたが持っている信念に基づいて考え、行動したとしたら、どのような結果になると思うか、あなたの仮説を立てて下さい。
また、仮説の確信度を1~100%で記入して下さい。
- 代替仮説を立てる ・・・
感情の自己管理方法
で学習した誤った思考に代わる代替思考に基づいて考え、行動したとしたら、どのような結果になると思うか、あなたの仮説を立てて下さい。
第2項で立てた仮説に比較して、穏やかに考え、極端な結論に至らない代替思考に基づいていますので、あなたの仮説の結果は極端な結果にはならないはずです。
また、代替仮説の確信度を1~100%で記入して下さい。
- 仮説の検証方法 ・・・
第2項・第3項において、あなたが立てた仮説の真偽を検証するため、あなたは実生活においてどのような具体的な行動を取るか、1つ以上の実験方法を記述して下さい。
- 実験結果 ・・・
実験の結果、あなたはどのように感じ、反応したかを記述して下さい。
またあなたの問題に、友人・同僚・他人など、あなたの周囲の人々が関連している場合には、周囲の人々の行動や反応も併せて記述してください。
- 実験結果の分析 ・・・
実験結果を客観的に分析して下さい。
そして、第2項・第3項において、あなたが立てた仮説および代替仮説がどの程度の確信度になったか1~100%で記入して下さい。
最終更新日:2011年4月4日