脳の機能と心と体の健康

増え続ける心の病(脳の病気)

   日本は、平均寿命、高齢者比率、高齢化のスピードという面で、世界一の高齢化社会になりました。 これに伴い、認知症患者も急速に増え、2015年には認知症患者数は250万人超になるという予測も出ています。
   また、近年、仕事の質の変化、ライフスタイルの変化により、18~64歳以下の若年性認知症も増えており、 2009年3月の厚生省の調査では若年性認知症患者は3.8万人と報告されています。 しかし、高次の脳の機能が低下している認知症予備軍を含めれば10万人を超えると言われています。
   さらに、厚生省の調査によれば、うつ病患者は、1999年から急増し2008年には100万人を超過しました。 不安障害の患者数は600万人程度と推定されています。 うつ病や不安障害などの心の病の患者数が急増した原因の一つとして、薬による治療のみに頼ってきた点が指摘されるでしょう。 特に、日本では複数の類似する抗うつ薬などを同時に使用する『多剤療法』が横行しています。 しかし、この『多剤療法』が効果があるということは検証された事実ではないのです。
薬で心の病、即ち脳の病気を治療するということは、脳内全体の神経伝達物質を薬で強引に調整することにより脳の機能を回復させるということであり、 調整してはいけない部分の神経伝達物質までいやおうなく調整されてしまいます。 そして、それが副作用として現れる訳ですが、その現れ方は人それぞれ異なります。 生活習慣や考え方を徐々に修正すれば、重症にならずに済んだはずのパニック障害患者が、副作用の強い『抗うつ剤』を服用したがために、 重度のうつ病へと進展し、治療が長期化するという話はよく聞く話です。

世界的に多様化する心の病の治療法

   本来、人間の脳の機能は、すばらしい能力を秘めています。 その中には、ストレスに打ち勝ち、不安や恐怖に適正に対応する能力もあります。 即ち、人間の脳は本来、神経伝達物質の分泌を自らコントロールするという抗うつ薬の機能を備え、脳の機能を維持しているのです。 そして、栄養のバランスが崩れたり、ストレスが溜まったりして、この脳の機能の調整機能が衰えたときに心の病になるのです。
最近では、健康な心と体の栄養 でご紹介する通り、 ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸をうまく摂取することにより、脳の栄養バランスを調整する『分子整合精神医学』 もかなり実用的に使用されるようになりました。 また、本来の人間の脳の機能を高めることにより、心の病を予防あるいは治療する方法として、 『認知行動療法(CBT)』の応用例も増えてきました。 特に、英国では、認知行動療法(CBT) を国策として導入し、かなりの実績を積んできました。 本サイトでは、世界最先端の英国の CBT を中心に、その手法について、具体的に解説して行きます。
科学者は、精神疾患にはかかりにくいと言われています。これは、科学者が論理的に物事を考える習慣を身に付けているからなのです。 一般の方に、いきなり『科学者のように論理的に考えろ』と言っても難しいいでしょう。 しかし、CBT を本気で学べば、自ずと科学者のように客観的に、論理的に物事を考える習慣がついてくるでしょう。

自分で予防しよう心の病

   岡本裕医師によれば、『喜劇の病気は原則として自らの力で治すことができる』そうです(9割の病気は自分で治せる (中経の文庫))。 ここで、『喜劇の病気』とは、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満症、通風、腰痛症、不眠症、自律神経失調症など、 『悲劇のヒロイン』の病気にはなり得ない病気のことであり、不安障害やうつ病などの心の病もこれに属するでしょう。 私は、医者ではありませんが、このご意見には全く同感です。
   本サイトでは、人生を長く楽しむために、脳の機能と心と体の健康について考えます。 その中で、認知症や心の病の予防という視点は勿論のこと、体の健康を維持するために、どのような生活習慣や栄養に注意すべきかをご紹介して行きます。 認知症、心の病、あるいは体の病でも、生活習慣と栄養を意識して、自分の環境を変えることができれば、予防することができるでしょう。 病に陥ってから治療するのと、あらかじめ病にならないよう予防するのとでは、費用は勿論のこと、人生の楽しみも全く異なってきます。
   病院やクリニックの『おいしい患者』にならないよう、自分の『環境を変えられる』若い脳を持ち、 健康で楽しい人生を送ることができるよう、一緒に考えてみましょう。

楽しい人生を送るために

   楽しい人生を送るためには、心(脳)と体が健康でなければなりません。 また、より楽しい人生を送るためには、いつまでも若々しい肌を維持できるように、 美肌を保つスキンケア と、いつまでも若々しい髪の毛を維持できるよう、 髪の毛の健康 に配慮する必要があります。。 髪の毛は単に見栄えの問題だけではなく、体の老化のバロメータでもあり、体のデトックス機能にも関連します。 本サイトでは、心や体の健康のみならず、スキンケアやヘアケアなどの美容・健康というテーマにも焦点を当てます。

脳の機能と心と体の健康の目次

   本サイトでは、脳あるいは心の健康、目の健康や髪の毛の健康、胃腸の健康、心臓の健康あるいは皮膚の健康など、体の健康をテーマにしています。 また、分子整合栄養医学に基づく、体にとって最適な栄養について記述します。 さらに、健康を維持するために必要な天然水や、健康維持を手助けしてくれる看護師の求人情報までご紹介します。

1. 脳科学

  心と体の健康を考える上で脳の機能を理解することは不可欠です。脳科学の歴史、脳の各部分の機能、あるいは脳科学で解明された事実や近年の脳科学に関するトピックスをご紹介します。

2. 心の病は脳の病気

  比較的軽いパニック障害や適応障害から、比較的重い統合失調症、躁うつ病など、ストレスの多い現代社会では心の病が増加傾向にあります。本サイトでは、主要な精神疾患についてご紹介すると共に、ほとんどの心療内科では教えてくれない心の病の原因、正しい予防方法あるいは治療方法について考えて行きたいと思います。

3. 認知行動療法(CBT)入門

  増え続けるうつ病や不安障害を抱える方の負担を軽減するため、認知行動療法(CBT)の様々なテクニックを自ら試すことができるサイトを目指しています。心の健康管理方法として活用してください。

4. 健康な心と体の栄養

  健康な心と体は、日々摂取する栄養から作られます。そして栄養が不足すると心の病、胃腸の疾患、関節炎、自己免疫疾患、あるいは癌にかかりやすくなります。本サイトでは、健康な心と体を作るため、最先端の分子整合栄養学の情報をご提供します。

5. 健康的にダイエット

  近年、不飽和脂肪酸(揚げた食物やファーストフードに多く含有)の消費量が増え、男女共に肥満の割合が増えています。本サイトでは、健康を考えながら効果的にダイエットするための基礎知識から取って置きのテクニックまでをまとめました。ダイエットに適した栄養素や食材、ダイエットサプリメント、あるいはダイエットに適した健康器具などをご紹介します。

6. 超美肌を保つスキンケア

  いつの時代も、また何歳になっても、女性のみならず男性も美肌とアンチエイジングを求めます。しかし、意外に自分のお肌について、詳しく知らない方が多いのも事実です。本サイトでは、美肌を目指す全ての女性・男性に、美肌になるための基礎知識から取って置きのテクニックまでご紹介して行きます。

7. 髪の毛の健康

  髪の毛には治癒能力はありませんので、髪の毛が一度傷つくと治りません。また、体の栄養が不足すると、髪の毛には栄養が届きにくく、育毛ができなくなり、異常脱毛を引き起こしやすくなります。本サイトでは、髪の毛のケアと、育毛に必要な栄養について考えます。

8. 参考文献

  本サイトの全参考文献をご紹介します。脳関連、 認知行動療法(CBT)関連、分子整合医学(Orthomolecular Medicine)関連、 スキンケア関連、心の病関連、心理学関連、その他に分けて表示しています。


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