心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは

   心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder: PTSD)とは、心理的に受けた衝撃的な出来事(事故、事件、虐待など)により陥る不安障害のことで、 出来事から1ヶ月以上持続する長期的な障害を言います。 出来事から1ヶ月未満しか継続しない短期の不安障害は、急性ストレス障害(Acute Stress Disorder: ASD)と呼ばれ、PTSDとは区別されます。
衝撃的な出来事のフラッシュバック(突然、出来事を鮮明に思い出したり夢に見る現象)、原因となる出来事に関する恐怖症、 些細なことに驚く、イライラ感が続く、不安感・恐怖感が続く、あるいは感情の麻痺などの症状が出ます。
また、PTSDの方は、全ての不安、恐怖あるいは苦痛を、衝撃的な出来事に関連付けてしまいますので、PTSDを長引かせてしまいます。 特に、幼児期に受けた虐待や、衝撃が大きい戦争などを経験した人は、PTSDが重症化する傾向がありますので、心のケアを十分に行う必要があります。 日本でも、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋地震により、強烈な体験をされた子供たちは、 PTSDを軽減するため十分な心のケアが必要でしょう。
   PTSDの重症患者は自殺や破壊的行為に至るケースもあるので、治療には注意が必要です。 治療法は、一般的な不安障害の予防法・治療法に加え、 様々な方法が提案されています。これは、米国でベトナム戦争以降、重症のPTSD患者が急増したことによるものです。
   PTSDに対する自己防衛的な行動から、アルコール依存症や薬物中毒に陥る患者が多くいます。 このような患者はPTSDが慢性化してしまい、治療が長引く傾向にあります。


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