読心術思考とは
人と会話する時、相手の言葉だけではなく表情や声に注意して、相手の言葉の本当の意味を読もうとする『読心術(Mind-Readiing)思考』を持つのは当然でしょう。
しかし、
脳と五感で述べたとおり、感情により錯覚は頻繁に起こります。
読心術思考の強すぎる方は、相手が自分に対して否定的・批判的な感情を持っている、あるいは持つかも知れないと錯覚し、落ち込むことが多いようです。
あなたが恋人と会話しています。彼(または彼女)の視線が、あなたではなく、あなたの肩越しにどこかを見つめていたり、あるいはあくびをしたりした場合、あなたならどう考えるでしょうか?
読心術思考の強すぎる方であれば、これらの仕草から、『彼は私との会話に退屈しているんだ』、
あるいは『彼はに興味がなく別の人に興味があるんだ』と考え、落ち込んでしまうでしょう。
また、会社の同僚が、あなたに会っても目をそらし挨拶もしなかった場合、あなたならどう考えるでしょうか?
読心術思考の強すぎる方であれば、『同僚は私を避けている』、あるいは『私は嫌われている』と思い、落ち込んでしまうでしょう。
読心術思考の阻止方法
相手が考えていることなど誰にもわかりません。
あなたが五感を使って得た情報をもう一度冷静に分析し、以下のような方法で読心術思考をコントロールするのが良いでしょう。
- 他の理由を探す・・・
恋人との会話のケースでは、彼があなたの肩越しに知り合いを見つけたのかも知れませんし、考え事をしているのかも知れません。
また睡眠不足で疲れているにもかかわらずあなたと会話してくれていたのかも知れません。
また、会社の同僚のケースでは、同僚は周りに気がつかないほど集中して考え事をしていたのかも知れませんし、疲れて朦朧としていたのかも知れません。
あれこれと他の可能性を考えて下さい。
- 情報を集め、事実に基づいて判断する・・・
恋人との会話のケースでは、直接彼に聞くのがベストでしょう。
『A君が向こうを歩いてたんだ』とか『実は、昨日徹夜で論文書いてたんだ』とか、意外な答えが返ってくるかも知れません。
また、会社の同僚のケースでは、同僚のの友人か、あるいは同僚に直接聞いてみるのが良いでしょう。
『顧客のクレーム対応を考えていて気づかなかったよ』など、あなたの思考とは異なる回答が得られることでしょう。