健康な美髪の作り方 - 内から美髪を作る
日本の美しい女性の象徴とも言える美髪は誰でもあこがれるものです。
美髪は、美肌と同じで、不規則な食事や睡眠を続けていては造られません。
ここでは、美髪を作るための生活習慣についてご紹介しましょう。
髪の毛のヘアサイクルに示したとおり、
毛乳頭が毛細血管を通じて育毛に必要な栄養分や酵素を受け取ることにより、 毛母細胞の細胞分裂を引き起こし、
分裂した細胞が角質化することにより、髪の毛は成長します。
したがって、美しい髪の毛を造って行く上で最も重要なことは、栄養のバランスと頭皮の血行促進です。
栄養のバランスを考えた食生活
髪は、皮膚や爪の構成成分であるケラチンというタンパク質が 99% を占めています。
ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合したもので、シスチン(16.0%)、グルタミン酸(14.8%)、アルギニン(9.6%)、
グリシン(9.5%)、ロイシン(9.1%)、アスパラギン酸(8.0%)、セリン(7.6%)、スレオニン(7.2%)などで構成されています。
ケラチン以外の成分では、メラニン色素、ビタミンC、コラーゲン、あるいは鉄や銅などのミネラルも含まれています。
ちなみに、シスチンは目の角膜の主成分でもあり、目を酷使し、目の疲労が激しいときは、
シスチンは角膜の修復に多く使われますので、髪にまで栄養分が行き届きにくくなります。
髪の毛を構成する主成分はタンパク質ですが、タンパク質以外にも美髪を作る上で必要な栄養素はたくさんあります。
- タンパク質 ・・・
ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合したものです。
タンパク質を構成しているアミノ酸のうち、9種類の必須アミノ酸はわたしたちの体内では作り出すことはできません。
肉、魚、あるいは植物性タンパク質など、バランスよく摂取しましょう。
- カルシウム ・・・
髪の毛のコルテックス(毛皮質)に含まれるメラニン色素には多量のメラニン色素が含まれて入ますが、
カルシウムは、メラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)を活性化します。
白髪を予防し、黒い髪を作るためには不可欠な栄養素です。
- 銅 ・・・
チロシンからメラニン色素が生成される時に使われます。
白髪を予防し、黒い髪を作るためには不可欠な栄養素です。
また、髪を守るキューティクルの生成にも銅が関与しています。
- 亜鉛 ・・・
髪の主原料であるアミノ酸の合成には不可欠な栄養素です。
- ビタミンB群 ・・・
皮脂の分泌を抑制し、皮膚の新陳代謝を促します。
- ビタミンA ・・・
ビタミンA の効果に示したとおり、
皮膚細胞の分化を促進しますので、健康的な頭皮の維持には不可欠な栄養素です。
乾燥性の頭皮、フケ症の人に有効です。
- ビタミンC ・・・
ビタミンCはコラーゲン生成を助けて、血管や頭皮を丈夫にします。
髪を守るキューティクルの生成にはコラーゲンが関与しています。
- ビタミンE ・・・
ビタミンE の効果に示したとおり、
ビタミンE には塞栓症(Embolism:血管の閉塞)を予防し、側副循環(collateral circulation:普段あまり流れていない動脈や静脈の血流)を促進
する効果がありますが、食品からのみでは十分なビタミンE を摂取することができませんので、サプリメントに頼るのが良いでしょう。
ビタミン、ミネラルは髪の健康だけではなく、体の健康に取ってとても大事な栄養素です。
サプリメントは必要か?に示した通り、
政府機関が推奨する各栄養素の摂取推奨量の基準値は、分子整合栄養医学における最適健康必要量という視点から見るとかなり低く設定されていることを認識して頂き、
自分に適した摂取量を自分で決めるのが良いでしょう。
頭皮の血行を促進するマッサージ
毛乳頭が毛細血管を通じて育毛に必要な栄養分や酵素を受け取れるよう、頭皮の血行を促進するマッサージを行なうのが良いでしょう。
頭皮のマッサージで大事なことは、爪を立てると地肌を傷めてしまいますので、指の腹や手のひら使い、あまり力を入れすぎないよう
リラックスして行いましょう。
以下の3つのマッサージ方法の中から、自分が最も気持ちいい方法を1回5分程度、一日3回行うと血行が改善するでしょう。
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両手の10本の指を使用し、小さく円を描くように生え際から頭頂部へともみほぐしていく揉捻法。
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両手の10本の指を使用し、指先に力を入れて、生え際から頭頂部へとはずみをつけて指をジャンプさせる圧迫法。
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軽く握ったこぶしで頭頂部を中心に、軽くたたく叩打法.
頭皮をマッサージをすることにり、毛根の周囲にVGEF(血管増殖因子)が集まり新しい毛細血管が造られ、
その結果頭皮の血行が促進されるようになります。