レスベラトロールとは

   レスベラトロール(Rresveratrol)は、ポリフェノールの一種で、ブドウの果皮などに含まれる脂溶性の抗酸化物質として知られています。 赤ワインにも多く含まれており、赤ワインの人気の一因にもなっています。 レスベラトロールは、植物が傷を負ったり、虫に食べられるなどの危機に瀕した時に、自衛のためにつくり出される物質で、 構造と性質がエストロゲン(女性ホルモンの一種)に似ているため、「ファイトエストロゲン」とも呼ばれています。
1992 - 1994年に発表されたWHO(世界保健機関)の調査によれば、 男性10万人当たりの心臓病による死亡率は、高い順に以下のようになります。
  1. ドイツ:452人。
  2. イギリス:417人。
  3. アメリカ:399人。
  4. ギリシャ:378人。
  5. フランス:254人。
  6. 日本:233人。
ここで、健康な日本食を食べる機会の多い日本人はともかく、あのこってりした脂肪分の多いフランス料理を食べているフランス人の 心臓病が少ないという『フレンチ・パラドツクス』の原因が、フランス人が好むワインにあるのではないかと考えられ、 レスベラトロールが注目され、レスベラトロールの研究が盛んに行われるようになりました。

レスベラトロールの効果

   かつて NHK でも放映されましたが、抗老化遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化させる方法として、 カロリー制限を行ったアカゲザルの20年以上に渡る Wisconsin-Madison 大学の実験が注目されました (スキンケア関連 関連[2])。 この参考文献中にある、自由に食事をさせたアカゲザル Owen(29歳)と、 30%のカロリー制限をしたアカゲザル Canto(27歳)の画像を比較すれば、 カロリー制限が、サーチュイン遺伝子を活性化させるということに納得して頂けると思います。
   サーチュイン遺伝子は、抗老化効果だけではなく、細胞修復、エネルギー生産、インスリン抵抗性の改善に効果があることがわかってきました (スキンケア関連 関連[3])。 ここで、インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるインスリンの効果が弱くなるというメタボリックシンドローム特有の症状です。 また、サーチュイン遺伝子には、癌の抑制効果や認知症の予防効果など、様々な効果があることもわかってきました。 レスベラトロール効果の多くは、このサーチュイン遺伝子を活性にする効果によりもたらされています。

レスベラトロール効果その1 ・・・ 長寿効果・アンチエイジング(老化防止)効果

   カロリー制限により、サーチュイン遺伝子が活性化され、抗老化効果があることがアカゲザルの実験で明らかにされましたが、 サーチュイン遺伝子を活性化させるもう一つの方法が、レスベラトロールの摂取です。 レスベラトロールは脂溶性であり、吸収率が悪いため、ある程度の量を摂取する必要はありますが、 サーチュイン遺伝子の活性化効果があり、これにより長寿効果・アンチエイジング(老化防止)効果があります。

レスベラトロール効果その2 ・・・ 美肌効果

   レスベラトロールの強力な抗酸化力により、紫外線による活性酸素のダメージからお肌を守ります。 また、レスベラトロールは、エストロゲン(女性ホルモンの一種)に似た働きがあるため、 血管を広げて血流を促進させたり、血液が固まる能力を高めたり、 真皮の線維芽細胞に働きかけて肌のハリと弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促したり、という働きがあります。 このためレスベラトロールを摂取することにより、血色がよくなり、肌にハリと弾力を与えます。

レスベラトロール効果その3 ・・・ メタボリックシンドロームや糖尿病改善効果

   前述の通り、サーチュイン遺伝子には、インスリン抵抗性の改善効果があり、 サーチュイン遺伝子を活性化させるレスベラトロールは、メタボリックシンドロームや糖尿病の治療効果があると期待されています。 また、レスベラトロールのエストロゲン(女性ホルモンの一種)に類似の働きにより、 悪玉コレステロール(LDL)と総コレステロールを抑えて、善玉コレステロール(HDL)を増やすことにより、 生活習慣病の予防にも貢献します。

レスベラトロール効果その4 ・・・ 心臓病・動脈硬化の予防効果

   レスベラトロールが研究されるようになったきっかけは、前述の通り『フレンチ・パラドツクス』です。 レスベラトロールには強い抗酸化力がありますので、活性酸素を分解し、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制します。 また、血小板の凝集を妨げる効果により血液凝固を防ぎ、女性ホルモンに類似の効果で、血管を柔軟にし、拡張させる効果があるのです。 このような、心臓病・動脈硬化の予防効果により、『フレンチ・パラドツクス』が達成されています。

レスベラトロール効果その5 ・・・ 癌・認知症の予防効果

   前述の通り、サーチュイン遺伝子には、癌の抑制効果や認知症の予防効果がありますので、 サーチュイン遺伝子を活性化させるレスベラトロールは、抗癌の効果や認知症の予防効果があります。 現在、レスベラトロールの抗癌作用やアルツハイマー病の治療効果の研究は盛んに行われており、 肯定的な研究結果が多数発表されています (スキンケア関連 関連[4]スキンケア関連 関連[5])。

レスベラトロール効果その6 ・・・ 放射能からの防御効果

   ピッツバーグ大学の腫瘍学者J. Greenbergerが、2008年の米国放射線腫瘍学会の年次会議において、 レスベラトロールがマウスの放射線障害を防止するという実験結果を発表しました。 人間への効果は未確認ですが、前述の通り、サーチュイン遺伝子には細胞修復機能がありますので、 レスベラトロールがサーチュイン遺伝子を活性化させることにより、細胞分裂の際にDNAを修復し、放射線障害を防止する可能性は十分にあるでしょう。 2011年3月11日の福島原発事故の影響を受けて、レスベラトロールに注目が集まっています。

レスベラトロールの副作用

   ブドウの果皮などに含まれる成分であり、誰もが食する食材なので、副作用などの健康被害の報告はありません。 ただし、レスベラトロールにはエストロゲン(女性ホルモンの一種)に類似の働きがありますので、 レスベラトロールを過剰摂取すると、 プエラリア効果でバストup で解説したように、女性ホルモン分泌のバランスを乱しますので、 生理の遅れや生理の不正出血など、プエラリア・ミリフィカの副作用と類似の症状が出る可能性は否定できません。

どのレスベラトロールを選べばいいの? - 水溶性レスベラトロール

   レスベラトロールの効果はマウスによる実験段階のものが殆どです。 メタボリックシンドロームの改善効果のために与えているレスベラトロールの量は、人間に換算するとざっと 500 mg 相当です。 前述の通りレスベラトロールは脂溶性であり、吸収されにくいのが難点ですので、多量のレスベラトロールを摂取する必要があるのです。 『グラス100杯のワインを飲んでも意味がない』とまで言われていますが、 グラス1杯の赤ワイン 240mL は、約 0.64 mg のレスベラトロールを含みますので、グラス100杯のワインは 64 mg のレスベラトロール に相当し、マウスの実験の約 1/8 でしかありません。
このような背景から生まれたのが、『水溶性レスベラトロール』です。 ブドウ種子から、糖分子と結合した多種類のポリフェノールの集合体として抽出した 吸収性の高いレスベラトロールを高配合したサプリメント ハイブリッドレスベラT(Hybrid ResveraT)(30カプセル) は、脂溶性レスベラトロールに比較して吸収率が断然高くなっています。 また、ハイブリッドレスベラT 1粒中には、ブドウ抽出物が 120mg、発芽ブドウ種子濃縮エキス末が 100 mg も配合されていますので、 複合的なポリフェノールのパワーを実感することができるでしょう。
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