美白効果成分とは

   美白効果成分とは、ブリーチのように肌を白くする成分ではなく、メラニン色素が生成されるプロセスを阻害したり、 肌の新陳代謝を高めてメラニン色素の排出を促進したりする成分のことです。 ここで、メラニン色素とは、メラノサイトとと呼ばれるメラニン細胞が生成し、 紫外線を吸収して紫外線による炎症(サンバーン)を防止し、細胞が傷むのを防ぐ機能があります。 メラニン色素が沈着するとシミになりますので、これを防ぐための成分が美白効果成分と呼ばれています。

厚生労働省認可の美白効果成分とは

   美白効果のある成分は非常にたくさんありますが、厚生労働省の認可を受けた美白効果成分は下記の 9種類しかありません。 このため、下記の成分の内、1つでも含まれていれば『美白効果』がある美白化粧品として、医薬部外品の認可を受けることができます。

美白効果成分その1 ・・・ アルブチン

   α-アルブチンとβ-アルブチンがあります。 コケモモやナシなどから抽出された成分が古くから化粧品に配合されていましたが、これはβ-アルブチンです。 β-アルブチンはメラノサイト内でチロシナーゼ酵素に作用して、メラニン色素の生成を抑制することにより美白効果を発揮します。 一方、αアルブチンはチロシナーゼに直接作用するため、β-アルブチン に比べて10倍以上強力にメラニンの生成を抑制する効果があるばかりか、 β-アルブチンに比較して皮膚への刺激が殆ど無い美白効果成分です。
ここでは、エラグ酸とアルブチンを配合した DHC薬用エイジアホワイト ローション をご紹介しましょう。 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎ透明感のある肌へと変えてくれるでしょう。

美白効果成分その2 ・・・ エラグ酸

   イチゴから抽出された成分で、チロシナーゼの働きを抑える機能により、高い美白効果がある美白効果成分です。

美白効果成分その3 ・・・ カモミラET

   カモミールから抽出した成分です。 メラノサイトに情報伝達物質エンドセリンが達すると、メラノサイトはメラニン色素を生成します。 カモミラETは、エンドセリンを抑制しますので、メラノサイトが活性化せず、メラニン色素の生成が抑制される美白効果成分です。 また、美白効果以外にも、保湿・消炎・血行促進作用などの美肌効果があります。

美白効果成分その4 ・・・ t-AMCHA(t-シクロアミノ酸誘導体)

   皮膚が炎症を起こすと、メラニン色素生成誘導因子プロスタグランジンが生成されますが、 t-AMCHAはこの生成を抑制しますので、メラニン色素の生成が抑制される美白効果成分です。

美白効果成分その5 ・・・ トラネキサム酸

   医薬品の止血剤・抗炎症剤として知られています。 メラノサイト活性化因子の一つであるプラスミンの生成が抑制されるため、メラニン色素の生成も抑制される美白効果成分です。

美白効果成分その6 ・・・ ビタミンC誘導体

   ビタミンCを誘導体にして安定化させ吸収しやすいよう加工したものです。 メラニンが生成されるプロセスを阻害することによりメラニン色素の生成を抑制する美白効果成分です。 また、強い抗酸化力により紫外線で増える活性酸素を消し去る効果もある美白効果成分です。

美白効果成分その7 ・・・ プラセンタエキス

   豚や馬などの胎盤から抽出した成分です。 肌の新陳代謝を高めることにより、肌のターンオーバーを活発にし、 メラニン色素が角質化されて剥がれ落ちる速度を速める美白効果成分です。 プラセンタエキスには、美白以外にも様々な効果があります。プラセンタエキスの効果について詳しくお知りになりたい方は、 プラセンタエキスで美白肌 をご覧下さい。
ここでは、コラーゲン、ヒアルロン酸に加えプラセンタまで配合した コラーゲン&ヒアルロン酸+プラセンタ 100g×6個セット をご紹介しましょう。 飲み物、食事に混ぜるだけで、コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタ、グルコサミン、食物繊維、ビタミンCの6つの成分を毎日お手軽にとることができます。 さっと溶けて飲みやすい、味は変えずにお召し上がりいただけますので、お好きなものに混ぜてお召し上がりください。

美白効果成分その8 ・・・ リノール酸・リノール酸S

   サフラワー油から抽出された成分です。 リノール酸は、浸透性が高いため、表皮を簡単に透過して真皮にまで浸透してしまい、高い美白効果が得られないと言われてきました。 メラノサイトに留まり効果的に働くように生成されたのがリノール酸Sです。 チロシナーゼ酵素を分解して、メラニンの生成を抑制する美白効果成分です。 リノール酸Sは、 肝斑 かんぱん の治療に高い効果があると言われています。

美白効果成分その9 ・・・ ルシノール

   もみの木に含まれる成分をヒントに合成した化合物です。 肌への浸透性がよく安定性が高いのが特徴で、メラノサイト内でチロシナーゼ酵素の生成を抑制する効果は、 アルブチンの約400倍と言われている程、美白効果の高い美白効果成分です。
ここでは、美白成分としてルシノールを配合した ポーラのホワイティシモ をご紹介しましょう。 女性の大敵、シミ・そばかす・くすみに、『ぱっと白』のスペシャルチャンスです。 ポーラのホワイティシモから、豪華な『2週間トライアルセット』がデビューしました。 この機会に、ルシノールを配合した ポーラのホワイティシモ の美白パワーをぜひお試し下さい。 気にしていたシミ・そばかすも消え、夕方になってもくすみません。 ポーラのホワイティシモでワンランク明るい肌を手に入れましょう。

医薬部外品以外の美白効果成分とは

   厚生労働省の認可は受けていないので医薬部外品としての『美白』は名乗れませんが、 医薬部外品に匹敵したり、あるいはそれ以上の美白効果のある美白効果成分はたくさんあります。 以下、その成分を見てみましょう。

ハイドロキノン(安定型ハイドロキノン)

   従来のハイドロキノンは、酸素や光に対して不安定でした。 それを安定させる物質を導入し、安定化したものが安定型ハイドロキノンです。 日本で、ハイドロキノンは2002年に使用許可がされたため、使われるようになったのは最近になってからなのです。 安定型ハイドロキノンの特長は即効性です。ハイドロキノンの還元力でシミを漂白し、 さらにチロシナーゼ酵素を抑制しますので、メラニン色素の生成が抑制されます。 肌への浸透性も良く、刺激も少なく、高い美白効果が得られる美白効果成分です。
ここでは、ハイドロキノンを5%配合した EXFOLE エクスフォーレ HD-5 ハイドロキノン高配合クリーム をご紹介します。 ビタミンAが豊富に含まれるカロットエキスを配合しておりますので、ハイドロキノンとの相乗効果で、シミに対して効果的です。 顔だけでなく、全身の黒ずみにも使用できます。 ハイドロキノンはメラノサイトに直接働きかけメラニンを作らせないようにし、ブライトニングする作用があります。

アスタキサンチン

   β-カロチンなどと同じカロテノイドの仲間で、ヘマトコッカスなどの藻類に含まれます。 食物連鎖によりオキアミやサクラエビやサケの体に蓄えられた赤い色素がアスタキサンチンです。 ビタミンEの100倍、βカロチンの10倍と言われるほど強い抗酸化力を持ち、 アンチエイジング、美白、ダイエット、抗ストレス作用、悪玉コレステロールの低下など、様々な効果が認められている美白効果成分です。
ここでは、アスタキサンチンを含有したヘマトコッカス藻色素を使用した ビオールi 3個東亜薬品 をご紹介しましょう。 アスタキサンチンはカロチノイドの一種で、 エビ、カニ、サケ、イクラなどの海産物に多く含まれる赤色色素です。 充分なアスタキサンチンの量をとれるよう設計された小粒のソフトカプセルです。

L-システイン

   L-システインは、メラニン色素の生成を抑制する効果が高いアミノ酸です。 L-システインは、体内に存在する抗酸化物質グルタチオンの合成を活発にし、その結果、 グルタチオンがシミの原因になる黒色メラニンの産生を抑えてくれます。 また、L-システインには、活性酸素から肌を守る働きがあるグルタチオンペルオキシターゼ(glutathione peroxidase)酵素の働きを活性さることにより、 メラニン色素を生成するチロシナーゼ酵素の活性化を抑制しますので、過剰なメラニン色素の生成を防ぎます。 このため、L-システインにより、紫外線ダメージを受けてもメラニン色素が肌に残りにくくなりますので、シミやソバカスになりにくくなります。 さらにL-システインは、肌のターンオーバーを活発にし、 既に生成されたメラニン色素の排出を促進し、色素の沈着を防ぐ働きがあります。


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