シミ・そばかすの原因と対策
皮膚の構造と機能に示した通り、
表皮は、厚み 0.2mm 程度の薄い層で、
肌のターンオーバーにより、
表皮の各細胞は生成と剥離を繰り返しています。
シミ・そばかすは、表皮に残ってしまったメラニン色素が原因です。
でも、ご安心下さい。
シミ・そばかすの原因をしっかり把握し、シミ・そばかす対策をしっかりすれば大丈夫です。
ここでは、シミの原因と対策法を解説するために、
基底層、
有棘層
、
顆粒層、角質層の4層で構成される表皮細胞についてもう少し詳しく見てみましょう。
シミ発生のメカニズム
4層で構成される表皮細胞は、まとめてケラチナサイト(角化細胞)と呼びますが、
ケラチナサイトは、我々の体を外界の様々な刺激から守るバリアの働きをしています。
また、皮膚の表皮の基底層の細胞の一部には、メラノサイト(色素細胞)があります。
そして、紫外線を浴びると、ケラチノサイトが、肌の内部の細胞をを守るため、メラノサイトにメラニン色素を造るように指令を出します。
指令を受けたメラノサイトは、メラニン色素を生成し、周囲のケラチナサイトの中にメラニン色素を送り込み、
このメラニン色素が紫外線から細胞核を守ってくれます(図1の左の状態)。
この状態では、肉眼ではメラニン色素を見ることができません。
しかし、紫外線に浴びたら必ずこのような状態になりますので、この段階からシミ・そばかす対策が必要です。
紫外線を浴びるのが一時的であれば、ケラチノサイト内に生成されたメラニン色素は、
きちんとシミ・そばかす対策が取られた健康な肌であれば、
肌のターンオーバーにより、
24日~62日程度で、角質層となって剥がれ落ちますので、シミが残ることなく元のきれいな肌に戻ります
(図1の右上の『一時的な日焼け』の状態)。
ところが、紫外線を長時間浴びたり、強い紫外線を浴びたりすると、メラノサイトの数が増え、メラニン色素の生成が活発化します。
さらに、シミ・そばかす対策を全く取らず、
加齢、ホルモンバランスの乱れ、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6などの栄養素の不足、
あるいはストレスなどにより
肌のターンオーバー
の速度が遅くなると、メラニン色素を含んだケラチノサイトが残ってしまい、色素沈着が進んだシミになります
(図1の右下の『過度な日焼けによる色素沈着(シミ)』の状態)。
図1 シミ発生のメカニズム:一時的な日焼けと過度な日焼けによる色素沈着(シミ)
シミの種類 - シミの種類により対策は異なる
シミには、老人性色素斑、
肝斑
、
ソバカス(雀卵斑)、遅発性両側性太田母斑、あるいは脂漏性角化症などがあり、原因や治療法は異なります。
以下、老人性色素斑、
肝斑
、
そばかす(
雀卵斑
)
について詳しく見てみましょう。
老人性色素斑
最も代表的なシミです。
『老人性』という言葉が、
肌のターンオーバー
が遅くなり、新陳代謝が悪くなったということを物語っています。
比較的紫外線を受けやすいほお骨の上方にできやすく、数㎜~数10㎜ほどの大きさのい色素斑です。
きちんと紫外線対策を取り、
肌のターンオーバーを活発にする
ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6をしっかり摂取し、
アンチエイジング効果が高いコエンザイムQ10やシナモンを摂取すれば、予防することができますので、これらの対策を怠らないようにしましょう。
肝斑
頬骨や鼻の下や額の辺りに左右対称に出る濃淡の均一なシミです。
肝斑が発生しやすいのは30~40歳代の女性で、閉経とともに薄くなったり、消えたりしますので、女性ホルモンが関係していると言われています。
また、妊娠用ピルの服用中にも発生しやすくなります。
肝斑の認知度は低く、シミに悩む女性の 40% 近くが肝斑であるという報告もあります。
また、肝斑の直接的な原因は紫外線ではありませんが、紫外線により、悪化することがありますので、やはり紫外線対策は必要です。
シミの治療法としてはレーザー治療が良く知られていますが、肝斑にレーザー治療を施すと、
悪化することがありますので、レーザー治療を受けようと言う方は、必ずシミの種類を確かめてから受けて下さい。
そばかす(
雀卵斑
)
雀の卵のような色素斑であることから、
雀卵斑
とも呼ばれます。
そばかすは、白人に良く見られますが、日本人でも、色白で日光で焼いても赤くなるという方に発生しやすい傾向があります。
また、遺伝的な要素により、小学生の頃から出るのが普通ですが、25歳~35歳をピークに年齢と共に薄くなる傾向にありますが、
紫外線を浴びることによって悪化することがありますので、やはり紫外線対策は必要です。
シミ・そばかす対策 ・・・ シミ・そばかすを薄くして消す方法
シミ・そばかすが発生する原因は異なりますが、どちらも、
メラニン色素の生成を抑制し、
肌のターンオーバーを活発にすることにより、
メラニン色素を含んだケラチノサイトが角質として除去される新陳代謝を促せば、シミやそばかすを薄くして目立たなくし、
最終的に完全に消することは可能です。
肌の新陳代謝を高めてメラニン色素の排出を促進したり、
メラニン色素生成を抑制して肌への色素沈着を抑制する効果のことを『美白効果』と言いますが、
ここでは美白効果を高める方法がシミ・そばかす対策になります。
シミ・そばかすが気になる方はお試し下さい。
シミ・そばかす対策その 1 - シミ・そばかすを薄くして消す効果の高い美白効果成分を使用する
肌の美白効果成分で示す通り、
厚生労働省の認可を受けた 9種類美白効果成分と、それ以外の美白効果成分があります。
厚生労働省の認可を受けた 9種類美白効果成分を一定濃度以上使用したものは『医薬部外品』として認可されますが、
必ずしも医薬部外品の方が、通常の美白効果のある化粧水や乳液よりシミ・そばかすを薄くして消す効果が高い訳ではありません。
シミ・そばかす対策としてお勧めの美白効果成分は、
プラセンタ効果で美白肌分
に示したプラセンタエキスと、
シミ・そばかすでクリニックを受診すると処方される
ハイドロキノンです。
ここでは、美白成分としてルシノールを配合した取って置きの化粧品
ポーラのホワイティシモ
をご紹介しましょう。
女性の大敵、シミ・そばかす・くすみに、『ぱっと白』のスペシャルチャンスです。
ポーラのホワイティシモから、豪華な『2週間トライアルセット』がデビューしました。
この機会に、ルシノールを配合した
ポーラのホワイティシモ
の美白パワーをぜひお試し下さい。
気にしていたシミ・そばかすも消え、夕方になってもくすみません。
ポーラのホワイティシモでワンランク明るい肌を手に入れましょう。
シミ・そばかす対策その 2 - シミ・そばかすを薄くして消す効果の高い美肌サプリメントを飲む
肌のターンオーバーを活発にしシミ・そばかすを薄くして消す効果の高い美肌栄養素としては、
超美肌を作る美肌栄養素
に示した通り、多数あります。しかし、
サプリメントは必要か?
に示した通り、食事だけから、分子整合栄養医学が推奨する栄養素の量を摂取するのは不可能です。
シミ・そばかす対策その 3 - シミ・そばかすを薄くして消す効果の高いファンゴセラピー
ファンゴセラピーで美白肌に示した通り、
ファンゴセラピーは、シミ・そばかすを薄くして消す効果だけではなく、お肌にうれしい様々な効果があります。
高級エステでファンゴセラピーを受けるのもいいですが、
通販Neoで「ファンゴ」を探す
であなたに適したファンゴを見つけて、家庭で手軽にシミ・そばかす対策をしてみましょう。
シミ・そばかす対策その 4 - ストレスを発散する方法を身に付ける
ストレスは、活性酸素を作ったり、血流を悪くしたり、脳にも体にも、そしてお肌にもダメージを与えます。
このため、あなたに適したストレス発散方を見つける必要があります。
ストレスを上手に発散する方法は、
ストレスホルモンの分泌を抑制する方法
にヒントがありますので、あなたのシミ・そばかす対策として、最適なストレス発散方法を見つけて下さい。
シミ・そばかす対策その 5 - 禁煙する
タバコは美肌・美白の大敵ですので、シミ・そばかすを消したい方は、禁煙が絶対条件になります。
その理由は、以下の通りです。
-
タバコ一本吸うと、美肌栄養素のビタミンC は 25mg も消費されてしまうと言われています。
ビタミンC は、コラーゲンの生成やメラニン色素生成を抑制する美白栄養素ですので、シミやそばかすを増やす原因になります。
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タバコは活性酸素を大量に発生させます。
活性酸素は、メラニン色素の生成を促すチロシナーゼ酵素を活性化させますので、シミやそばかすを増やす原因になります。
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タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を収縮させ、血流を悪くしてしまいます。
そうすると新陳代謝が抑制され、肌のターンオーバーが遅れ、シミやそばかすを増やす原因になります。